愛以上、恋未満。

アイドルに胸張って生きてる人たちを胸張って応援するブログ

10年越しに苦手だったアイドルを初めて見た。(SZ10THライブレポ)

(2021.5.4掲載)

Sexy Zoneのライブに行ってきたよ!!

 

前述の記事の通り、「スーパー楽しみにしてるフェス2021」大賞を受賞していたメトロックが無事に中止となり、心が折れまくっていたちょうどそのタイミングで、友人からセクゾライブのお誘いがあった。

正直ちゃんと通った記憶がほとんど無く、楽曲もシングルの一部のワンフレーズが限界という最低な状態だったけれど「このタイミングでお誘いが来たのは何かの縁なのでは…」と思い直し、開き直り、一夜で参戦を決めた。まあ、メトロのチケ代も戻ってきますし…(オタクのお家芸自転車操業)

 

悪く書く気は一切ないのですが、伏線になるので敢えて書いておくと、私はデビュー当初、中島健人さんのことがとても苦手だった。「ザ・アイドル!」「王子様キャラ!」「甘い言葉しか言えません!」な感じがとてもガツガツしすぎているというか、どこか本音に聞こえなくて、キャラが強すぎて引いてしまっていた節があった。その割には当初手越担だったんですが…(驚異のダブルスタンダード)

デビューしたての右も左も分からない時期にしてはあまりにも完成され過ぎていた「ケンティーワールド」に違和感しかなくて、怖かった。当時高校のクラスも違う同級生(多分SNSかなんかで仲良くなった)がデビュー前からのバチバチのケンティー担で、その子から話を聞くたびに鳥肌を立てていた…らしい…記憶は正直あんまりない……恐らく、完成され過ぎた「ケンティーワールド」がいつ崩壊するのか、崩壊したらどうなってしまうのか…といういらぬ心配もしていたんだと思う。

そんな、あまり良くない印象から数年、私の予想を綺麗に裏切って、「ケンティーワールド」は世間に浸透して、壊れることも一切なく、むしろどんどん精度が上がっていった。この辺りから、ちょっと見る目が変わってきた。「アレ、本気だったんだ…」というちょっと尊敬の入り混じった感情が芽生えた。

そう、ケンティーはいつでも「本気」だったようだ。私がそれを見極められていなかったようだ…。

尊敬の気持ちが高まっていく中、近年なぜかケンティー担とのご縁が続き、彼の話を聞くことも増えた。ニュートラルな状態で彼らのライブを見たら、どんな感情になるのか、「いつか」を無意識に楽しみにしている自分がいた。

ケンティーのことばかり書いていますが、参戦が決まった時点で「自担…そうちゃんかなあ…かわいいし……」などとぼんやり思っていました。お借りしたペンライトもとりあえず緑にしていた。緑には慣れているので安心感がある…(WESTの自担が緑)

伏線張ったところで本編の感想に移ります。(あんまり伏線伏線言わんほうがええで)

 

 

ライブれぽ(演出・セトリバレあり。注意)

ライブの前に席がですね…こんなドにわかが座っていい席じゃなくてですね…。センステ付近の下手花道のすぐ近くのブロック…。花道を歩いたらメンバーが3m先に…みたいな、あの、死ぬ前の夢か?みたいな…恐ろしい席でした。嬉しさよりプレッシャーと困惑が大勝利してまして…でも!別に転売で買い取ったわけじゃないし!(連れてってくださった方の)運だし!と胸を張ってスマイルアップシールドをつけました。

後述しますが、私はNEWSとジャニーズWESTのライブしか行ったことがないので、周年のライブもNEWSしか経験がないし、「周年ツアー」というもの自体が今回はじめてでした。どんな演出になるのかな…未知との遭遇を楽しみにしていました。(宇宙人?)

①オープニングの映像、ファンはエモいだろうけど私は別に思い入れもないしなあ……と傍観者の気持ちで見ていたのですが、あまりにもSexyZoneへの愛が…SexyZoneからの愛がすごくて…彼らの軌跡を感じて、一瞬でアイメイクをダメにしました…。マスク+フェイスシールドという装備に心から感謝した…。内情を良く知りもしないオタクをエモで殺すの、本当にやめて欲しい。

②色付き眼鏡にとことん弱い人種なので「色付き眼鏡掛けて出てきたメンバーがいたら一瞬で担当にしちゃうなー!!」とか思ってたら全員「色付き眼鏡!治安悪めの衣装!」っていうビジュで登場したので1曲目で白旗上げた。箱推ししか選択肢なくすのやめて下さい。あとこれはそうちゃんの髪型を把握していなかった私の落ち度なんですけど、そうちゃんがなかなかのド金髪で若干パーマあててて、おまけに色付き眼鏡が非常にお似合いでしたので、乱視用のコンタクトしてなかったら神山さんに空目してた。コンタクトしててもちょっと怪しかった。ちょっと待って、このセクションで私何回「色付き眼鏡」って書きました?どんだけ好きなの??

③全体的にトンチキというか、「歌詞見たらなんでこれを歌にしようとした…?」って感じなのに曲調がポップなので全て帳消しにされてる、みたいな曲が多かった…。全然ディスってるとかではなくて、オープニング映像で語られていた「ジャニー喜多川が作り上げた嘘みたいな名前のグループ」をちゃんと守ってるのがすごい…となりました。

④「チクチクハート ~beating beating~」は初めて聞いたんですけど、勝利くんの上目遣い+子犬のような瞳で放たれる「僕じゃダメかな…?」で十分ギュンギュンしてのに、私のことを誘ってくれた友達が隣でボソッと「いいよ」って言ってたのがあまりにも可愛くて一回気失った。声出し…出来たらな……

⑤「恋がはじまるよーー!!!」からかな…過去のツアーの演出を再現するコーナーがあったのとても胸アツだった。ファンの人はランドセルが出てきた時点でざわついてたけど、私はモニターに過去映像が写し出されて初めて理解出来たのでにわかにも優しいかつ過去との比較が出来る演出…愛した……となりました。私が途中から沼落ちしたオタクだったらその場で泣き崩れていた自信がある…。デビュー以降の新規オタクは、「落ちたその時がベストタイミング」と分かって折り合いつけながらも「当時に間に合わなかった…」を密かに悔いている人種なので…。

⑥「君と... Milky way」あたりからのセンステの演出が美しすぎて…あの舞台装置だけをクローズアップして特集組んで欲しい…。「自由自在に動いていくシャンデリアのような照明」「回転しながらナナメになるステージ」「照明の隙間を上手くかいくぐったダンス振りと変わっていくステージの形を最大活用していくメンバーたち」…全てが美しすぎたので、あれ、あのまま横浜科学館のロビーに置いてほしい。

⑦前半のどこかのタイミング、確かバラードで、暗転した花道にちびっこJr.達がストップモーションしている瞬間があったんだけど、そのうちの一人が暗闇の中でも歌詞を口ずさんでることに友人が気づいてしまい…あまりの健気さに心を打ち砕かれた…。ダンスも一生懸命やってて、家で一生懸命自主練する姿を想像したらもうお母さんの目線になってしまって全然曲に集中できなかった(ごめんなさい…)私の自担も、セクゾたちも、今をときめく大スターたちも、最初はここから始まったんだよな…としみじみしてしまった…。あの子の名前が分かったら速攻でファンレ書いて推しにします。(あぶないお姉さん誕生の瞬間)

⑧メンバーが花道を通るたびに「エッ?本当にこの顔で生きてるんですか…」って気持ちに…。本当に…これで…?いつもこの顔で生活してるの…??ほんと??これが街中にいるの…?ちなみにケンティーさんは近くで見ると本当の本当にお顔が綺麗でいらして、特にあの、横顔のあごのフェイスラインがとてもきれいでして…さすがに神様の力作過ぎるのでは…と思いました。多分ケンティーが天国にいったら神様の力作コレクションで博物館の一角に飾られると思う。

⑨もう1つ、ケンティーさんの話をしますが、私がずっと苦手というか違和感を覚えていたケンティー先生の「王子様感」、あれ、テレビだから違和感あるんだなって実感しました。ステージ上で見るとただのキラキラした王子様なんですよね…。所作も何一つ無駄も隙も無くて、「カッコつけてる」じゃなくて「カッコ良くなってしまう」なんですよ…。かっこつけは結構一連の動作を見るとボロが出るというか…「やってんな(小瀧望ボイス)」って瞬間があるんだけど、ケンティー先生ってそれが一切ないんですよ…。断片を切り取られるテレビではそれが違和感になってしまうのかもしれない。みんながスウェット履いてる街中でタキシード着て歩いてるみたいな…ライブ見た一番の収穫はその気づきかもしれない…。

⑩終盤の「Cha-Cha-Cha チャンピオン」からのメドレー、アップテンポかつ私の知ってる一番記憶の濃い部分を凝縮したようなセクションでずっと楽しかった。ずっと見ていたいしずっと踊っていたかったし、これを朝のアラームにしたら絶対毎日絶好調だと思う。たかいたかいのアンコールをせがむ女児みたいな気持ちになってしまった。…とはいえ、ダンスも振りも全然分からないのでほとんど前列にいた量産っぽい女の子たちをずっと見てました(ステージ見ろ)人を見た目で判断してはいけないと強く思いました…。めちゃめちゃダンスガチ勢でキレッキレだった…。

⑪本編最後に歌った曲(change the world)の最後の歌詞が「あの日々に夢見てた現在(いま)を」って歌詞だったのもう本当に最強にずるい!って思って泣いてしまった。歴代の衣装たち(?)をマネキンに着せてステージ上に置くのもなんかすごい「周年ライブ」って感じで良かったし、彼らの歩みを見続けていたら嬉しくて何度も「おめでとう」って言っちゃうだろうな…マスクの下で。

⑫本編終了後、エンドロール中に着替える→舞台のスタオベのテンションでオタクに拍手させ続ける→すぐに登場。の流れで一切声を出させずにアンコール始めたの、セクゾサイドの知恵とオタクへの信頼がめちゃめちゃ現れてた。WESTはアンコールなし(というか、アンコール分の特典映像があとで配信される)という形だったので、どっちがいいとかではなくて、各グループがこの状況のライブでいかにアンコールを実現させるかを一生懸命考えているんだと痛感した。大変な時に、神経すり減らしながら、それでもなんとかエンターテイメントを届けたい、を諦めずにいてくれて本当にありがとう。

そうです、伏線の通り、すっかりケンティー先生に魅了されてしまいました。マイナスな印象から始まるアイドルって怖いね!今日から中島健人さんのことは「ケンティー大先生」って呼ぶことにします…とても貴重な経験が出来た一日でした!(ちゃんと日記っぽく締めるのね)

あとがき

ジャニオタ歴十数年のベテラン(?)にも関わらず、「自担Gしか見ない」をモットーに、というか、美学に生きてきたオタクなので、元担のNEWS、元担のユニットテゴマス、現自担のジャニーズWESTしかコンサート参戦歴がなかった。カウコンも「コスパが悪い」という謎なケチが発動し、いつもお茶の間参戦。

なんというか、それがカッコいいと思っていた節があった。一途に応援してる健気なオタク素敵!!みたいな、自己陶酔に近い状態だった。

ただ、ロック界隈に首を突っ込むようになって、少し考え方が変わった。ライブに行ってみないと分からない。知れないことが沢山ある。数十分のフェスのステージでさえ、アーティストの1割も分からないと痛感したことが何度あったことか…。フェスのステージや音楽番組が「名刺交換」なら、ライブのDVDは「自己紹介」、生のライブは「同棲」くらいの温度差がある。

ジャニーズのステージはひとつ一つが「世界」だと思う。メンバーの意思はもちろん、プロデューサーの志向や、グループの色、演出や衣装まで全く毛色が違う。

そんな「世界」の引き出しを一つでも多く持っている方が、一つでも多くの感情を持ち合わせていた方が楽しいんじゃないか。そう思うようになって、今回、運よく声を掛けてもらって実際参戦して、その思いはより強くなった。

掛け持ちを上手くできないオタクなので、これからも自担は神山智洋さん、自担GはジャニーズWESTというのは変わらないと思うけれど、自分の知る世界を広げていけたら、それはそれでとっても幸せな生き方なんじゃないかと思う。