愛以上、恋未満。

アイドルに胸張って生きてる人たちを胸張って応援するブログ

その音は幸せの味がした。(NEWS「音楽」ツアー参戦備忘録)

 

 

え???NEWSの「音楽」ツアーってもう見れないんですか???????

 

本当に嫌すぎる……あと10公演は入りたい……

 

 

……うそ。死ぬまで入りたい。

 

後述しますけど!!!正直私こんな気持ちでオーラスを迎えるなんて思ってもみませんでした!!

NEWSの熱なんて!!!もう落ち着いたとばかり思っていたので!!!!なんなんですか???ズルくないですか?????

「どうして私はいつまで経ってもシゲくん(NEWS)のことが好きなんだろう…」になっちゃったじゃないですかどうしてくれるんですか(突然のにゅす恋芸やめろ)(なんで当初シゲ担じゃなかったのに加藤ルートのセリフをこんなに鮮明に覚えてるんですか?)

 

ということでノリと勢いだけで書いたレポブログ、もとい殴り書きをお楽しみください。

 

 

 

0.会場〜暗転

そっから書くん!?!?

(いいじゃん…3年ぶりだよ……??何から書いていいか分からんやん……)

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、コロナ禍で推しが増えたもので、ジャニーズの他現場にはお邪魔したことあったんですが、STORYには参戦しなかったので“コロナ禍のNEWSのライブ”は初めて。セットがシンプルなこともあって会場の空気が凛としていたように感じて、少し緊張してしまった。今から初めて3人のNEWSに会うんだ…初めて自担の加藤さんに会えるんだ…という、湧いてるのか湧いてないのか分からない実感を同居させながら席に着きました。

もしかしたらもっと前からやっていたのかもしれないけど、福井公演と宮城公演では開演前、NEWSコールの代わりに誰からともなくカスタネットで拍をとる音が聞こえてきて、グッズを丁寧に活用する人が本当に多いな…NEWS担のこういう感じとっても好きだなぁ…としみじみしたことも書いておきます。今回はカスタネット(もしくは拍手)が私たちの“口”になるんだよな…と再認識したと共に、NEWSがファンを信頼して「音の出るもの」をグッズとして出してくれたのが嬉しかった。

周りの迷惑になる使い方しか出来ないことが目に見えてたらまずとれない選択だし、「“音楽”だから」という理由だけで出したカスタネットが思った以上に売れて慌てて「演出に組み込まなきゃ…!」と奔走していた裏話も含めて、愛おしいなあ…これがNEWSだなあ…。と痛感しています。

 

1.TRIAD

松さんの優しい語り口が会場に広がるところから始まったライブ。生演奏ということもあって静かな会場に一音一音が丁寧に響いていく、ライブというよりもむしろ儀式めいたものを感じたイントロ。ここからNEWSのライブに入っていくんだ、というのが伝わってきて一気に世界観に入り込めた。大きな音と派手な演出で引きつけることはいくらでもできるけど、静かに始まっていくライブ、こういう雰囲気づくりが本当に上手なグループだなあと改めて思う。

明らかに生音だけど映像を充てているだけなのか一向に出てこない…。このまま1曲目は映像で終わるのかな…と思ったところにラスサビで突然開くメンステの扉。今まで前撮りだと思っていた映像は(恐らく)グリーンバックのリアルタイム配信で、開いた扉の先で無数に光るペンライト。

NEWSの登場シーンはいつも印象的で、その予測不可能な状況がライブへの没入感を増しているように感じる。

バンド隊が演奏を始め、ペンライトが光り、あとは全員でNEWSを待つのみ、という状況で、徐々に会場に近づいてくる彼らを1曲通して見続けて、ゴール地点がまさに“役者のそろった”会場で、“完成した”ステージで、全員で大サビを迎える。

なんだかもう、この1曲が一つの物語のように感じて、終わってからもずっと脳内で反芻させ続けてしまっている。こんなワクワクするオープニングを作れるチーム、もう信頼感しかない。


2.チンチャうまっか

突然のトンチキ。

あの神聖なオープニングの雰囲気は何処へ……。

個人的には後半の畳み掛けメドレーで入ってくるかな〜と予想していたのでめちゃくちゃ意外だった。

初披露とはいえ発売されたのはほぼ2年前なので、ステージも客席も定番曲みたいなテンションだった印象。

冷静に考えて面白すぎる。2年前のシングルが初披露って、なに?


3.鳴神舞

本当に、ありがとう、ございます。

治安悪いNEWSが好きすぎるので、こんな初っ端から見せていただけるなんて、この3曲でライブ終わらせる気なんかな?って思いました。(コスパのよいオタク)

チンチャもだけどさぁ…。TRIADであんなに大人な雰囲気纏った人たちがさぁ…。1曲単位でギャップ見せるの本当によくないと思いますよ?せめてブロック単位とかにした方がいいと思います。コンプライアンス的にはセーフです。(勝手に脱力タイムズのコンプラ委員会しないで)私的にはむしろプラスポイントです。(でしょうね)

宮城公演が一番メンステに近かったんですが、代わる代わる3人全員こっちにきて煽ってくれて「そんな…よろしいんですの?」という気持ちを禁じ得ませんでした。大変ご馳走さまでした。私は加藤担なので加藤さんの話しか鮮明に出来ないんですが、「巡り会えるか分かりませんが、神様、またいつか」をドアップで見られて本当によかったです。そうです、これが見たかったんです。よく分かりましたね天才ですか?ちなみに何で私が色付きメガネが癖(へき)だって知ってるんですか分かってて掛けてくれたんですか本当にありがとうございます大好き

 

次行きましょう。

 

4.チャンカパーナ

ずっと聴きたかったけど怖くて聴きたくなかった曲*1

3曲目までは正真正銘3人の曲だったから何の寂しさも感じず、安心して楽しんだり狂ったり出来たけれど、4人以前の曲はどうしても避けられないのが現実で。

でも避けて歌わなくなるのはそれはそれで悲しいな…と思っていたので、このタイミングに持ってきてくれてよかったのかもしれない。

彼のセリフのパートは加藤さんが引き継いで、セリフの順番的に2連続になってしまうから、ネット上では「念押しの加藤」なんて言われているという話を思い出してちょっとクスッとしながら穏やかな気持ちで聴けた。

「ああ…聞こえるはずの声が聞こえなくなってしまったな…」なんて感傷に浸る隙も作らないくらい、3人のチャンカパーナも楽しくて、楽しいと思えていることが嬉しかった。

こうやって少しずつ「不在」を感じなくなっていくんだろうな、と思うと、これからの過去曲披露が楽しみになった。

 

5.未来へ

3人になっても尚、こういう合唱曲みたいな応援歌を歌い続けてくれることが嬉しかったし、大幅な路線変更がなくてよかった…。と発売当初安心したことを思い出した。

“過去”に何を抱えていようと、「“今”できることをやろう」と屋号を守って乗り越えて、そんな3人が“未来”の歌を歌ってくれる。

もう十分じゃないですか?応援する理由として十分すぎる。

脱退ネタや自虐ネタが多いように見える彼らだけど、「こんな、グループの状況が不安定な俺らに応援されても…ねえ?」という方向のいじけ方は決してしない。そんなところが心強くて大好きで、安心して背中を押してもらいに行ける。

声出しNG公演ではコーラス部分で両手を広げて目を瞑って、ファンの“心の発声”を聞き取るような仕草をしていた小山さんが、オーラスの宮城公演ではイヤモニを外して私たちの“生の発声”を聞き取ろうとしてくれて、その変化が本当に嬉しくて思わず泣いてしまった。

秋公演になったことで時期がなんとか間に合って“口のない星”が旅の最終地で“(マスクで)見えない、だけど確実に存在する口を持つ星”になれたこと、なんだか神様がこの「音楽」という物語に飾りを付けてくれたようで、勝手にこじつけて感動してしまった。(すぐに神様とか言うからNEWSは宗教って揶揄されるんですよ。まあ宗教ですけども)


6.LOSER

小山さんの「カスタネット出してー!」の合図を皮切りに始まったウォーミングアップへを経て始まったリズム編。こういうところで角を立てずに統制とってくれるところが小山さんの好きなところの一つ。そしてそれにちゃんと応じるファンも含めて本当に大好きな空間だと思った。前述したけど、周囲を鑑みずに好き勝手鳴らすオタクがいるって分かってたらNEWSサイドは「カスタネット」をグッズにすることは選ばないと思うし、その信頼にファンサイドが応えようとしている構図も健気で本当に微笑ましい。(ナチュラ自画自賛)

NEWSライブのアイデンティティでもある「合唱」をもって一体感を感じることは今回はできなかったけど、手拍子というツールでひとつになれた。私たちの手拍子を浴びて、膝を立ててしゃがんだ状態から立ち上がって歌うNEWSの構図が一つのアトラクションのようになっていて、こういう「参加型」とただひたすら魅せる「鑑賞型」の切り替えが本当にうまいな、と思う。多分これはNEWSに限ったことではないんだろうけど、私はNEWSで特に強く感じる。

負けたことがある人が作る空間がこんなに楽しいなら、彼らは、負けたことのない人よりもきっと強い。


7.チュムチュム

忘れもしない大阪公演、初めて加藤担として入った公演で、加藤さんにファンサをもらった曲が、まさにこの曲です。

tgszr15.hatenablog.com

「ここ、手越くんのパートだったな…」とか、「4人でわちゃわちゃしてる姿、大好きだったな…。」とかそんなこと1ミリも考えられず、強烈な記憶として上書きされてしまったので、この曲は今後一生「私と加藤さん」の曲。たった2分程度の、たった数秒で一生の印象を変えてしまう加藤さん、本当に罪な男ですよねこれからも末長くよろしくお願いします。(クソデカクソ重感情オタク)


8.ビューティフル

やっと生歌で聴けた〜!と思った1曲。チンチャとカナリヤよりも前からレンタルさんのエンディングで聞いていたからNEWS史上一番聞くまでに時間かかった曲な気がする。(レンタルさんのエンディングでは4人バージョンでしたけども!)(笑うとこ)

増田さんの生口笛(生口笛?)という貴重な演出とともに始まって、スモークの入ったシャボン玉に囲まれて歌うNEWS、あまりにも幻想的で、彼らの多幸感に満ちた表情も相まって、本気で夢の中なんじゃないかと思った。中にスモークが入ってるから、シャボン玉が消えた瞬間に中の煙が一瞬だけふわっと残って、スッと周りに溶けていく。そのほのかな余韻と、この曲の暖かさが妙にマッチして、泣きそうになってしまった。

音源で聴いた時は「空気の澄んだ早朝」というイメージだったけど、ライティング的には恐らく夕暮れ時をイメージしていて、夕暮れ時の、ちょっと切なくて、でも暖かい絶妙な心情にも合うな…としみじみ。こういう曲のイメージが変わる側面も、ライブの醍醐味の一つだなあ、と思う。

 

9.カナリヤ

3人になってすぐの24hTVで初披露された時、背負っているものがあまりにも重く感じてしまって、正直あまり好きになりきれなかった曲。

抜けた人の尻拭いを現メンバーがする必要はないし、「迷惑かけてすみません」と謝る必要も全くないのに、どうして“残る側”・“続ける側”が苦しい思いをしないといけないんだろう、覚悟をさらに強く持たなきゃいけないんだろう…。と聞くたびに苦しくなってしまって、今回もきっとセトリ入りするだろうけど聞くのが怖いな…と思っていた。

テレビで見た時と演出は大きく変わらなかったけれど、テレビではBメロで突然コヤシゲが現れたのに対して、今回はメンステに移動した二人が花道を歩きながら彼に近づいていく様子が見えて、なんだかすごくホッとしてしまった。うまく言葉にできないけど、同じ様な演出なのに、受けた印象がまるで違った。それだけ3人に対する安心感というか、信頼感が変わったのかもしれない。

これは元手越担の戯言だけど、彼が抜けてしまったことによって、増田さんが背負っているものがより大きくなってしまったような気がしていて。

彼とプライベートも仲良し!ではなかっただろうけど、3人になったことによって、公私ともにベタベタなコヤシゲと一緒にいて、より一層孤独を感じてしまっているんじゃないか、とか、(その分迷惑はかけられているだろうけど)頼りになる存在でもあったはずの相方がいなくなってしまって、その重荷の全てを一人で背負おうとしてしまうんじゃないか、とか、私が抜けた訳でもないのに勝手に申し訳なくなってしまっていた時期もあったけど、今回のカナリヤを見て、杞憂なのかな、と少し思えた気がする。

勝手に心配して勝手に安心してるたかが1オタクだけど、24hTVのように真正面からみたら真っ暗闇に一人で立っている様に見える彼にも、横からみたらすぐ後ろで見守ってくれているコヤシゲがいて、きっと真正面からしか見なかったら、この曲の本当のパワーに、彼らの本当の心強さに気づけなかったかもしれない。すごく大切にしたい曲になった。


10.pink moon

大地を踏み締める様な強い歌い方をした直後に、触れたらなくなってしまいそうな繊細な歌い方ができるNEWS、ただシンプルに歌のレベルが桁違い。

図々しくも勝手に心配していた3人NEWSへの懸念点、「歌唱力」をたった1曲でクリアしてしまって、私はなんて低いハードルを課してしまったんだろうと反省すると同時に、「歌が上手い」ことを最低限のハードルにしてしまっているNEWSが頼もしくも感じた。

オーラスでは増田さんが一瞬掠れて音を出せなくなってしまっていたけれど、そのかすみ方すら儚くてドキドキしてしまったし、立て直すように直後の高音を安定して出していて、ああ、この人の歌へのプライドはきっととてつもなく高いんだ…。と実感した。

生バンドで生歌で、必要最低限の音しか鳴らない会場、とてもシンプルで神聖だった。


11.Refrain

イントロで小山さんが女はべらせてランウェイしてて流石に夢かよ?って思いました。(言葉を選べよ)

WORLDISTAの時も思ったけどさあ…。ランウェイがめちゃくちゃ似合うよな、やっぱり。

いつか花道横に入ってランウェイの小山さんを横目に死にたいので私が死ぬまでずっとランウェイ歩いててね小山さん(※加藤担)

今回のツアーはバックがJr.から女性ダンサーに変わって、賛否両論あったのを見ていたけど、なんだろう、女性ダンサーがつくことによって今まで表現しきれなかった部分ができているというか、幅が広がった…気がしている。というのを特に一番感じた曲だった。男性のJr.とは違う華やかさがあるというか、いい意味で一歩大人になったようなそんな感覚。(もちろんJr.を否定しているわけではなく、バックがJr.じゃなくなるとこんな雰囲気になるんだ…!という新鮮な発見。)

この2年間、先頭に立って謝ったり、グループを引っ張ったりしてくれている姿を見ていたので、そんな彼が心から楽しそうに幸せそうに無邪気に歌って踊っているのが勝手に嬉しかった。自分の「アイドルの姿」を楽しんでいる小山さん、本当に可愛らしいな、と思うし、その感覚はずっと持っていてほしいな、とどうしても願ってしまう。

 

12.ポリリズム

一番好き!

音源では「可愛い曲だな〜」程度にしか思わなかったこの曲が破壊力満点の演出で披露されて、正直頭が上がらなかったというか、もうどこに菓子折りを持っていったらいいですか…の気持ちになった。

赤・青・黄色という原色3カラーのパーカーで一人ずつ箱のような枠に閉じ込められ、両腕は上から吊られた紐で固定されている。その可動域が狭い状況を生かしたカクカクしたロボットダンスっぽい振り付けが本当に可愛くて、曲のテクノ感*2にも合っていて、この演出でやろうと決めた人に菓子折りとお歳暮を同時に届けたいくらい天才。(大事なことなので何度も言う)

振りも簡単な動きが多くて、1回みたら次から簡単に再現できてしまうのも大好きポイントの一つ。やっぱり少しでも同じ動きを真似して楽しめるとより一層ライブに没入できる気がする。

ライブで見て以来聞くたびに「ポ、リ、リ、ズム!」に合わせて肩揺らしちゃうんですけどどうしてくれるんですか明日映像出してくれないと円盤化まで寂しくて乾涸びてしまうんですが。(大真面目)

あと単純に人形みたいに動く3人が可愛い。そのままぬいぐるみにしたい。(変態さを露呈させないと締められない病気なんか???)


13.KMK the boys rock you all!

一番好き!!(それさっきも言うてたで)

拘束された状態のまま始まって、「つかず離れず」の歌詞からリズムに合わせて一つずつ固定を外してサビは自由になった状態で大きく動くフリに変わっていくのが何度みても鳥肌モノ。

曲の壮大さも相まって「拘束や制限から解き放たれて自由に音を楽しんでいる」という感じが全体から滲み出ていてこんなに曲と合う演出って出来るんだ…と思った。単純に解釈の一致が過ぎる。

この曲の感想絶対いっぱい書くぞ!と思ってたのに予想以上に言葉が出てこなくて焦ってます。とにかくめちゃくちゃ好きだった!(ブロガー1日目?)

この曲でしか得られない高揚感があるし、この機会を逃してたら絶対生で見られなかったと思うので命拾いした。NEWSを知らない全ての人と「今回はいいかな…」と見送った全てのオタクに全力でマウントを取りたい。

やーーーい!!!!残念だったなー!!!(煽りレベル1)(単純に行きたかったのに行けなかった人に謝って回れ)

ツアータイトル「音楽」を体現していた1曲だったと思う。曲だけじゃなくて、演出も込みで。

 

これは余談だけど、「音楽」というタイトルを聞いた時、「いろいろなジャンルの音楽が1枚に詰まったアルバム」を想像していたけれどNEWSの答えはそうではなくて。

CDとして世に出せないレベルの完成度でも、商用のものとして成立していなくても「音が集まる」「それを楽しむ」というだけでそれは音楽になる。という、音楽論の基礎の基礎みたいな部分を拾っていて、それを楽曲とインタールードで表現していて、自分の「音楽」というワードに対する認識の浅さに恥ずかしさすら覚えた。

言葉の意味が広すぎてどこから捉えていいか分からない「音楽」をNEWSなりの解釈で体現していて、こういうクリエイティブを見せてくれるから私はNEWSから離れられないんだろうな……と改めて思った。だってこんな面白いことしてる人が同じ時代に、今この瞬間も何かを生み出そうとしているのに、それを見過ごすなんて…そんな勿体ないこと絶対に出来ないじゃないですか……

元担がいなくなったからって安直に離れなくて良かった……本当に自分の過去の選択に、心から感謝したいと思う。

 


14.三銃士

一番好き!!!(見事な三段オチ)

これ絶対共感してくれる人いっぱいいると思ってるんですけど、ポリリズム〜三銃士の3曲、めちゃくちゃ天才じゃないですか?

お年寄りに親切にしたりポイ捨てされてるゴミを拾ったりして神様からご褒美貰うとしたら絶対に「この3曲だけでいいのでもう1回見たいです」っていうもんね。(極端過ぎる上に絶妙に伝わらない例え話)

Weeeekから15年を記念してGReeeeNさんに提供してもらった曲、というエモさも孕みつつ、PVがあまりにも可愛くて音源から大好きだった曲。振り付けが簡単だから会場でも一緒に踊りながら見られて、NEWSと私の一体感を感じられた。

この大好き3曲の共通項って「一緒に踊れる」なのかもしれない。

NEWSは歌に力を入れているグループだから生歌に重きを置いているせいで本格的なダンス曲がないけれど、「歌いながら踊れる難易度のダンス」って、それはつまり客席の私達も簡単な手振りで同じ動きが出来るわけで。

本格的なダンス曲が欲しい!と思ってる人もいるかもしれないけど、「一緒に踊れる」はNEWSの大きな武器なんじゃないかなぁと個人的には思う。

 

「何回でも言うよありがとう出会ってくれて」のところで客席に向かってペコッとお辞儀をする加藤さんがお辞儀から直った時の顔が大好きで大好きで。ファンサをする時に客席を見つめるあの表情と同じ、優しくて愛おしい顔。小説家でも音楽番組に出る歌手でもシゲ部で音楽の話をするオタクでも(シゲ部は顔見えないけど)なく、ファンを見つめるアイドルの顔。

シゲ担にならなかったら私はこの人のこの表情にずっと気づけないままだったんだと思うと、やっぱり今日ここに新人シゲ担として来られて良かったと入る度に思ってました。ファンしか知らない加藤さんの表情、ずっと見続けたい。

 

15.XXX

まっすー……そんな器用なこと出来たんか…??

ひとつのことをこだわり抜いてやるところを見続けているせいか、勝手に「同時進行で色んなことをやる」というのが苦手だと思い込んでいたので拡声器やマイク、打ち込みの機械を器用に同時進行で使いこなす演出を見てびっくりしてしまいました…。増田さんの新しい一面を見たと同時に、あんな大人っぽい曲をダンスの艶めかしさではなくて楽器の多用で表現してるの、逆にめちゃくちゃエロいな…と思いました……。コヤシゲが女性ダンサーを従えているのに対してたった1人で楽器相手に挑む増田さん、表現力というかセンスがやっぱり常人と少し違う感じがする…女性を一切登場させないことによって逆に女性の存在が強調されるという……エッロ……(言葉選びな?)


16.走れメロスのように

pink moonと同じく「NEWSの歌の力」が強調された1曲。

個人的にはこっちの方が1音1音の丁寧さが際立っていたような気がする…なんだろう…音域かな……音の厚みなのかな……

ツアー開始当初、大阪、埼玉、宮城の3公演に入る予定だったのですが、大阪でこの曲を聞いた瞬間「この曲をサンドームの音質で聞きたい!!」という衝動に駆られ、気付いたら福井の一般チケットを勝ち取っていました。それくらいのパワーを持った1曲。

歌というよりも音の粒がひとつひとつ降ってくる感覚。

私の中で歌のうまさは絶対的な正義で、その最低ラインを超えないと好きにならないくらいなのですが、歌のうまさに惹かれて好きになった元担がいないこの曲で、4人時代よりもテゴマスよりも深い感動を覚えてしまったことに驚きが止まらなくて、でもすごく嬉しかった。

私はちゃんと“今”のNEWSが好きだ…。


17.Endless Summer

6人時代の曲で4人時代で歌い直して、更に3人バージョンで再録されているという、多分1番バージョンが多い曲なんじゃないかな、しらんけど。

3人でキュッと固まるわけでもなく、広いステージを大きく使って三者三様の立ち方と表情で歌いきったこの曲、歌の厚みに物足りなさは感じなかったけれど、敢えて大きなステージに離れて立つことで“不在”を強く感じてしまった。

でも、だからこそ、「あの頃」と変わらずに今日も歌っていることが、この曲のコンセプトと重なっているような気がして、それが寂しくも頼もしくもあって泣きそうになってしまった。

6人や4人で迎えた“あの夏”にはもう戻れないけど、3人で歌い続けていくことで、“あの夏”がなかったことにはならないと言ってくれているような気がして、NEWSが「屋号を守る」と言った意味のひとつなのかな、とも思った。

 

18.カノン

Endless Summerとは対照的に、階段状に迫り上がったステージの中央にキュッと固まって笑い合う3人が印象的なイントロ。

マイクは通さず、3人とその周辺にしか聞こえない声で、時にマイクで音を拾ってしまうくらい大きな笑い声が聞こえてきて、幸せそうな3人を眺めているだけで多幸感に押し潰されそうで。

あれを毎公演アドリブでやっていることを考えると、本当に仲が良くないと出来ない演出だなあとしみじみ思う。

NEWSの仲の良さ、というのは「プライベートのマブダチ」みたいなものとは少し違うと思っていて、もちろんそんな仲の良さが魅力のグループもあるけど、3人にはどこかに線引きがあるように見える。でもそれは決して冷めている関係ではなく、寧ろ必要以上に踏み込まないという思いやりがあってこそで、「仕事仲間としての信頼」とか「人間として好きという感情」とか、そういう熱さは他のグループにも負けないんじゃないかとすら思ってしまう。

3人には3人にしか分からない空気感があって、その空気の中には私たちファンもスタッフですら入れなくて、3人だけの空間、3人だけの距離感がある。それを1曲通して見続けられたのは本当に素敵な時間だった…いいものを見せていただきました。

 

エンサマが「あの夏」だとしたら、カノンは「この夏」を体現しているのかな、とぼんやり考えてしまった。3人になった今でも同じ寂しさや切なさを抱えながら「現役のNEWSメンバー」として同じ時間を過ごしている。グループとしての仕事は他のグループに比べたら少ないけれど、個人仕事はとても充実していて、各々が楽しそうで、ライブという機会をキッカケにその3人がまた集結して…3人にしか分からない空気感で笑っている。そんな夏を体現したようなモニターの歌詞映像はNEWSにしか作れないプレゼントのような気がしている。

正直、モニター映像が良すぎて、わちゃわちゃしながら歌ってるNEWSのことをあんまり集中して見られなかったのが心残り。

どっちも良すぎるんだもん!どうしろっていうんですか!!私をどうしたいんですか!!(自担譲りのキレ芸)(キレ芸っていうか逆ギレでは…?)


19.Agitato

顔。なんていうか、もう、顔。

わかってる!わかってるよ!「俺には顔しかないのか…」って落ち込むんでしょ!?そうじゃない!そうじゃないのよ!顔以外にもいっぱいあるよいいところ!私が好きになったところもっとたくさんあるよ!でもね、流石にね、これは、顔。ですよ。

っていうか、顔。って言われるのわかってやってますよね?流石にそうですよね?どうなんですか?どんな気分ですか、自分の顔で1万人の人間が死んでいく様子を見るのは??本当に最高なのでもっとやれ。ずっとやれ。

女性ダンサーを覆面にすることでミステリアスな雰囲気をより一層演出しているのも、直前に美的で特集した「パールアクセサリー」を身につけることで洗練された「美」を表現しているのも、あまりにも私に刺さりすぎてずっと拗らせてる。

私に、というかあんなのシゲ担みんな好きでしょ…。

EPCOTIA ENCOREのカカオの時もそうだったけど、「女性ならでは」のものを「本当に女性だけのものなんだろうか…?男性が身につけててもいいんじゃないか??」という視点で自分のスタイリングに取り入れる加藤さんの姿勢が大好きで、単純な美しさ以上にジェンダーフリーも実現しているというか…難しい言い方をしましたが、

美は性別を超越する

これに尽きますね(特大フォント)

曲そのものに関しての考察はアホすぎるので出来ないんですが(特技:匙投げ)、曲調的になんとなくヴァンパイアを感じました…意識してるのかわからないけど、10年経っても好きなテイストは変わらないんだなあ…とか、ソロ曲は本当に自分のやりたいことができる場なんだろうなあ…とか、色んなことを考えていました。

冷静に書いてますが、心中そんな穏やかなものではなく、パールモチーフのアクセサリーを身につけまくったりパールモチーフを無意識に買ったり2公演目以降は「カノン」から呼吸が浅くなったりしてたんですが…。(カノンの記憶がないの、多分agitatoも影響してるよ)

「強いて言えばシゲ担」なんて言ってられなくなりました…。私は根っからのシゲ担へと変貌していたようです。*3


20.KAGUYA

導入のイントロが、キンプリ担じゃない私でも「キンプリやん」となるくらい「ichiban」のイントロと激似だったんですが、そんなこと言って笑っていられたのもその数秒で、agitatoで性別不詳の取り巻きだったダンサーさんたちは一瞬で妖艶な雰囲気を醸し出す女性ダンサーへと早変わりして、その奥に現れたのは帝王感満載の3人…。その画が美しすぎて、いまだに脳裏から離れない。発売当初は妖しい空気を纏った美男子って感じだったのに、今や花道をゆっくり闊歩するだけで周囲を圧倒してしまうオーラを身に包んだ絶対王者という貫禄で…。曲が育つとは、プロデュースとは、こういうことか……。と唸ってしまった。

着物も王冠もない白のロングコートなのにあれは「王」だった。

あの瞬間、会場は「国」だった。建国。圧倒的建国曲。


21.JUNK

本当に、ありがとう、ございます。(本日2回目)

KAGUYAのアウトロでダンサーさんの持っていた布でグルングルンに巻かれて一つの塊になった三人がそのぐるぐる巻きのまま歌い始めるんですが、

えっ…なんか……えっちだ………

ってなったの私だけじゃないですよねそうですよね。ぐるぐる巻きでキュッと固まってて、状況的には「可愛い」がくるはずなのになんか…なに…?逆にえっちだった…逆えっち。(なんやそれ)

3人ともカメラアピールがかなり激しくて、どんな席でもモニターの映像を見ているだけで軽率に昇天できる親切設計(???)でしたね…。カメラワークも良くて、3人が固まってるところを利用して周囲をぐるぐる回るような設計になっていて、1曲1曲の見せ方を本当に練られていらっしゃる…。

優等生な曲(?)が多い中、こういう治安悪曲で一気に言葉悪くなるの本当にいいですよね…。


22.(0,0,0)

この畳み掛け治安悪メドレーに組み込んでくるの、解釈の一致〜!!!!!!!

確実にバラードではないけれど、JUNKほどアップテンポで攻撃的ではなくて、言葉で説明するのが難しい曲調。でも歌詞の攻撃力が強くて、絶対に演出に乗せたら倒れてしまう…。と思っていたので、今回見られてよかった!なんとか倒れなかった!(よかったね)

狙ったキメの瞬間があるわけでもなく、カメラに抜かれてモニター越しにオタクを瞬殺する歌詞やタイミングがあるわけでもなく、分かりやすく攻撃力の高いナンバーではないけれど*4、終演後一番引きずってしまっているので多分あれ、遅延性の猛毒だったんだと思う。「あれ、なんだったんだ…。」がずっと残ってる。一番難しいラインじゃないですか?この「遅延性の毒」タイプのパフォーマンス。

まだまだ現役キラキラアイドルだと思ってるけど、この質のパフォーマンスをサラッと組み込んでこなしてしまうあたり、NEWSって結構ベテランなんだよな…(遅すぎる気付き)


23.BURN

攻撃力メドレー2曲から「シンプルかっこいいメドレー」への移行。

センステからメンステに戻る時、

小山さん:マイクスタンドを肩にかけて担ぐ

加藤さん:マイクスタンドを引きずる

増田さん:そもそもマイクスタンドを持たない

のバリエーションがめちゃくちゃ解釈の一致でよかった!!!!!!!!!!

三者三様の“ワルさ”みたいなものが滲み出てて、こんな移動時間にも個性出せるNEWS…いいな…それを“分かる”我々も含めて、いいな……と思いました…。

 

タイミングは忘れてしまったんですが、このKAGUYAから始まるブロックは途中まで、ブレスライトが完全消灯していました。あまりにも自然で、点灯したタイミングが思い出せないのですが(私の記憶力がポンコツなのもある)多分BURNで点灯復活してた気がする…。

冷静に考えるとアップテンポな曲のコーナーなんだから全灯してギラギラにすればいいのに、あの2曲の時に会場で明るかったのはステージだけ。ふと振り返ると、すごく集中してステージを見られた気がします。

ペンライト全制御問題はジャニオタ界隈で時々話題に上がるけど、反対派の人に一度見てほしい光景だった。全消灯した会場の中でステージのスポットライトだけに集中してパフォーマンスに没入できる、ペンライトが消えていることにすら気づかないまま…。

ペンライトは会場を彩る景色にもなるけど同時に視界を妨げるものにもなりうるわけで、それを演者サイドの方で自動で調整してくれるのは、個人的にはとてもありがたいなあ…と思います。

他にも激しく点灯させて会場全体がキラキラしたり、全消灯の中ランダムで一瞬だけ光ったり、その演出がライブの雰囲気と没入感をより一層引き立てていたりして。

NEWSはこういう全制御の使い方が本当に上手いんだと思います。

自軍にも取り入れてみな!というわけではなくて、全制御のステージはぜひNEWSで!という気持ち。(他G担ほとんど見てないだろうけど)

 

24.Reborn

メンステの天井のモニターがこれでもかというくらい下がって来て、今までのメンステ曲と一気に印象が変わってのパフォーマンス。

そのまま天井が落ちて来てしまうのでは…?と心配になるレベルで下がって来たことで、広いメンステがすごく狭く見えて、その見せ方の意図は汲み取れなかったけど、空間プロデュース的な部分まで考えていると思うと頭が下がるばかりだった。

きっと私が気づけていない意図も汲み間違えてる意図もたくさん眠っているんでしょう…。ここまでのものを作るためにどれだけ打ち合わせしたんだろう。きっと彼らはその部分は見せてくれないけど、ちゃんとこだわり抜いて作られていることだけは正しく伝わった。

管楽器の音が音源に入っていたので、まさか生演奏でホーン隊の演奏を聴けるとは…というのも感激ポイント。

何回か話題には上げたものの、「生演奏」というところを一番に強調してこなかった3人だったけど、しれっと演奏隊従えてるの本当に強すぎて初公演でひっくり返りそうになった。東京ドームにオーケストラ呼んじゃうグループ、音へのこだわりが桁違い…。ごちそうさまです…。


25.トップガン
26.NYARO
27.Touch
28.SUMMER TIME

終盤の既存曲メドレーは全部4人時代以前の曲だったけど、メドレーサイズに切り取っているというのもあって、より一層“不在”を感じさせなかった。このパートはこの人だったな…なんて感傷に浸る余裕なんてないくらい、ファンを見つめている3人が幸せそうで、彼らを見つめているファンもまた幸せそうで、「これが見たかったんだなあ…」と思った。NEWSの顔を私たちが見ることはいくらでもできるけど、私たちがどんな顔でどんな表情で彼らを見つめているのかは、オンラインライブでは絶対に伝えられないから。

そしてオーラスでは、ほんの少しC&Rもできた。「ファンのパート」と言われている掛け声を口にできた。今までも寂しいからマスクの下で口パクしていたけれど、そこに音を乗せることがようやく出来た。私たちもNEWSと同じ「生声」で対峙できた。そう実感して、いつもなら笑顔で聞けるはずの曲でボロボロに泣いてしまった。

私のオタク人生に、“声”が戻ってきた。


29.weeeek

終盤の挨拶でも毎回話していたように「大人になるってどういうこと?外面よくして35を過ぎたころ俺たちどんな顔?かっこいい大人になれてるの?」

の35歳を全員が迎えた今このタイミングでこの曲を聴くのがとても感慨深くて夢みたいだった。

発売当初、“全員が35歳になる”という状況すらイメージできなかったけど、こんな形でもちゃんと“その時”を迎えられた。

エンサマのところでも書いたけど、3人が「屋号を守る」という選択を取らなかったらこんな瞬間は迎えられなかったわけで、どんなに大変な状況が想像できようと、グループを残す・守るという選択をとった3人には頭が上がらない。

今日を迎えられて、この目で「35歳を迎えたNEWS」を見られて、本当によかった。

発売からもう15年が経っているのに、発売当初と同じようにジャンプを求めてくる増田さんも、あの頃から少しチャラさが消え、でもテレビでは見られない肩の力を抜いた表情で煽る小山さんも、なぜかあの頃よりも元気に飛び跳ね回っている加藤さんも(一人謎の若返りしてる人がいるな…)全部全部ちゃんと見られて夢みたいだった。

最終公演では、大サビの瞬間に風船が降って来て、会場がNEWSのグループカラーの白で埋め尽くされた。

「音楽の真の表題曲はやっぱりこの曲だったのかもしれないな…」と思った。

スタンドにもその真っ白な風船は落ちて来たけれど、私はスタンドの上方席にいて、無理やり席移動をしないと届かなかった。

ほしい気持ちはもちろんあったけど、この景色をちゃんと見ておきたかったのと、無理して落下物を取りにいかなくても充分すぎる思い出をもらっている…。と感じていたので、ただぼんやりとその景色を眺めていた。

でも次の瞬間、万有引力に逆らって、白い風船が宙に舞い、次々と私たちの席にやって来た。

大型扇風機が配置されたわけでも風船に特別な仕掛けがあったわけでもない。

下方スタンドにいたファンの人たちが、余った風船を上の方に投げてくれていた。

余った銀テープを周りの見ず知らずの人に回しているあの光景と全く同じで、その優しさに涙が止まらなかった。

NEWSのファンは優しい人が多いと、NEWSの現場は治安がいいと良く言われる。

その本当の理由はなんなのか、いまだに私自身が理解できていない。

今までNEWS単推しだった私にその言葉の意味は理解できなかったけれど、最近別現場に行ったり、他現場の話を聞くようになってそのことをより一層実感した。

 

メンバーが優しいから?他のグループにだって優しい人はいるだろう。

メンバーにそうするように言われるから?多分違う。メンバーの目が届かない席の人だって同じように優しくしてくれる。

メリットも見返りもなにもないのに、NEWSのファンはいつも優しい。

全員が絶対的に、とは言わない。でも、少なくとも私のNEWS担人生数十年で、この定説が覆ったことはない。

本当の理由はわからない。でも、NEWS担は優しい。どんなにたくさんの現場に行っても、私がファンから優しい気持ちを受け取ることができるのは、NEWSの現場だけなんじゃないかと思う。

私はNEWSとNEWS担のファンだ。

そう実感しながら潤む視界の端でバク宙に見せかけて後方にジャンプして笑っている加藤さんを目に焼き付けた。


30.Coda

今回もアンコールというアンコールはなく、この曲がアンコール扱いというかエンドロールだった。文字通り、映画のエンドロールのように一人ずつ名前が表示され、スタッフの名前が並び、客席が映し出される。

音源の時は特に強く感じなかったけど、なんてエンドロールの似合う曲なんだろう。エンドロールとかフィナーレとか、そういう言葉がぴったり合う曲。

NEWSはアンコールという言葉の代わりにこの曲を「音楽のフルコースのデザート」と表現していたけど、デザートなんてとんでもない。どちらかというとメインディッシュだ。

1番美味しくて、1番豪華で、1番多幸感溢れるこの曲で最高に幸せになったところで、「音楽」という公演は終わりを告げる。

最終公演で、事前に集めたNEWS担の声と会場の私たちの声とNEWSの声が重なって、さっき落ち着いた涙がとうとう止まらなくなってしまった。

やっと。この曲の完成形を見ることが。聞くことができた。そう感じた。

真夏だろうと真冬だろうと肌がどんなに荒れようと毎日着け続けたマスクも、

副反応が出るとわかっていながらも嫌々打ち続けたワクチンも、

視界が曇ると分かっていながら着け続けたマスク一体型のフェイスシールドも、

機能しているのか分からないままアンインストールせずに残しておいた接触確認アプリも、

多分きっとこの光景のために続けて来たんだと、そう思った。

声出しが最終公演までNGであろうと、NEWSサイドはこの歌声募集をかけていたんだろう。

“口のない星”が音楽を教えて貰って、最後の最後に会場を震わせるような声を発する。自分の中にある音楽を最大限放出して、「音楽」を完成させる。

物語として、これほどに完璧な筋書きはきっとない。

今回は全会場で、と言うわけにはいかなかったけれど、きっと次回は、全ての公演でこの景色が見られる。

そう希望を持つことくらいは許されるだろうか。

それくらいの努力は、してきたと言ってもいいんじゃないか。

がんばったよ、わたしたち。

 

再び松さんのナレーションが流れ、3人が息を吸った音が聞こえた瞬間に舞台が暗転。明るくなった瞬間にはもう姿は見えず、同時に退場のアナウンスが流れる。

最初見た時はなんの違和感もなかったけれど、帰宅して思い返してふと思う。

「ん?“星”って結局誰のことだったの?」

ずっと“星”=観客、“男”=NEWSという解釈でいたけれど、だとしたら、最後に息を吸うのはNEWSではなく、口が生まれた私達“星”サイドのはず。

辻褄が合わない。

これは私の憶測だけれど、男(NEWS)も元々は星で、また別の男に音楽を教えられたのかもしれない。そうして音楽を知った男(NEWS)は星(私達)に音楽を教えてくれて、今度は音楽を知った私達が新たな”星”を見つけて、今度は“男”として音楽を伝えていく。

これはアルバム「音楽」に限った話ではなくて「音楽」という概念そのものの歴史にもつながるんじゃないかと、そんなことを想像してみる。

音楽は繋がって、紡がれて、次の世代に伝えられていく。その歴史の中に私達はいて、同じ時代の中でNEWSを見つけた。

たった一つのアルバムでこんな壮大なストーリーを展開していく彼らのことをどうしたって尊敬の目で見てしまうのは私がNEWS担だからなんだろうか。

 

 

正直な話をしよう。私のNEWS熱はすっかり冷めていて、今更熱を入れて応援するグループにはなり得ない。でも見ておきたい。そう思いながらツアーに応募した。

でもまさか、NEWSに対してまさかこんな気持ちを抱えてオーラスを迎えるなんて、思ってもみなかった。

 

私にとってNEWSは「ずっと好きなアイドル」であり、「ちょっと忘れたい過去」であり、「でもなんだかんだゆるゆると好きでい続ける未来」でもあった。

でも、「ステージでたくさんの光と愛を浴びてキラキラと輝く3人の今」を見てしまって、もう無理なんだな、と思った。

こんなの、こんな人たち、心の隅になんて置いておけない。

私の心のド真ん中で「カノン」のイントロのようにキュッと身を寄せあって座っていて欲しい。

私の心をいつも温かくしてくれるのは、この人たちのファンでいられて幸せだとこんなにも実感させてくれるのは、やっぱりNEWSで、いつまでも帰って来たい実家。

 

ライブの作り方も展開の仕方もやっぱり他現場では絶対に味わえなくて、アルバムを順番にしか聞けなくなるのも、その曲順をツアーでぐちゃぐちゃにされて、でもなぜかしっくり来てしまうのも、セトリに起承転結があるのも、1度味わったらもう二度と離れられなくて、何度も何度もおかわりしてしまいたくなってしまう。

席が遠くても、ファンサが貰えなくても、どんなにアクセスの悪い会場でも変わらずおかわりしてしまいたくなるのは、こんなに中毒性に溢れているライブは、私にとってはNEWSが唯一無二。

STORYは3人で回ったものの、4人で回る前提で作られたものだったから、今回が正真正銘3人になって初めてのツアーで、3人のNEWSの本当の引力が試されるツアーだと勝手に思っていたので、回を増すごとにチケットが取れなくなっていくのも、同じように低い期待値で入った人がおかわりを求めてさまよっているのも、なんだか全部嬉しくて、NEWSを好きでいることをこんなに客観的に誇りに思えたのは初めてかもしれない。(かくいう私も低い期待値で入った1公演目で革命が起きてしまった1人なので棚に上げるのも大概にせえよ…なんですが。)

 

 

最後になりますが、今回ほとんどの公演に一緒に行ってくれた同担のお友達、本当に本当にいつもありがとう。

この子がいなかったら一緒に行く人がいなかった私は、1人でも行こう!とは思えなかったので、彼女は私とNEWSのキューピットみたいな存在です。

もう大丈夫。たった1人でも行きたいと思えるほどステキなグループだと再認識出来ました。NEWS担として、1人で立てるようになりました。(とはいえやっぱり1人で参戦するのは寂しいので次回ツアー以降も誰か連番して〜!と叫んでいるとは思いますが笑)

あの悲劇からずっと傍で支えてくれてありがとう。きっとこの2年半のことを私は一生感謝し続けると思います。

 

 

現在18462文字。

引いてる。私が1番引いてる。

ここまで読んでくれている人はいるんでしょうか…多分いないでしょう……いいんです…自分のための自分の備忘録なので……ええ。

(次回はもっと簡潔に読めるように頑張ろうね私)

書けば書くほど思いが溢れてきて止められなかったんだよう…楽しかった気持ち全部詰め込みたくなっちゃったんだよう……

 

もし!万が一!ここまで読んだよ〜!という方がいらっしゃいましたら!本当にありがとうございます!!!!こんなコスパ悪い激重オタクのブログによく着いてきてくれました!感謝!!次回ツアー連番しよ🫰🏻(早速募集すな)

 

ということでこれにて私の「音楽」ツアーは終了でございます!

NEWS〜!これからもよろしくね〜!!好きぃ〜🫰🏻🫰🏻

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*1:ちなみにSTORYは配信の1回きりしか見られてないのでほとんど記憶がありません。今なら円盤買って見られると思う。

*2:音楽のジャンルに明るくないので間違ってたら優しく教えてください…

*3:後付けに聞こえてしまうけど、手越担時代から曲ベースで好きなのはずっと加藤ソロでした…あの頃から潜在的なシゲ担ではあったのかもしれない。

*4:ちょっとうそ。最後の最後にランダムでキメ顔を抜かれるあたりはかなり狙ってた…。なんなんあれ…。小山さん…。