愛以上、恋未満。

アイドルに胸張って生きてる人たちを胸張って応援するブログ

新型コロナウイルスに「勝った」夜の話。

NEWS LIVE TOUR 2020「STORY」

仙台公演の延期に引き続き、静岡公演と横浜公演の中止が発表された。

「延期」の文字を期待していたので「中止」の2文字にはさすがに堪えた。厳しいって分かってたけど「はいそうですか」と納得できるほど私もお人好しじゃない。そんなに物わかりのいいファンにはきっと一生なれない。

沢山泣いた。でも、誰のせいにもできなかった。現に誰のせいでもないから。

悔しかった。1年に1度の自分へのご褒美をないがしろにされているような気がして、

目に見えないほど小さなウイルスに嘲笑われているようで、どうしようもない怒りがこみあげてきた。

 

そんな時だった。2つの番組が私を救ってくれたのは。

CDTVスペシャル!卒業ソング音楽祭2020

・緊急生放送!!FNS音楽特別番組 春は必ず来る

結果的にテレビを通してではあるものの、1週間に2回もNEWSに会えてしまった。

 

CDTVでは、「卒業」をテーマにさくらガールを披露。

その前に放送されたDAPUMPの卒業フェスコーナーでは私の大好きな「プロ観客・NEWS」も目の当たりにしてしまった。

音楽関係者がステージを見るときって、集中したり分析したりするために腕組みして仁王立ち。が基本スタイルだと思っているので、こんなに楽しそうにステージを見つめるNEWSが放送されてしまって、ただのご褒美なのでは??と不安に思ってしまった。(不安の定義とは)

ステージに立つ人間だからこそ、観客席の盛り上がりの重要性を分かっていて、それを惜しみなく出してくるあたり、本当にデキる。

そしてその「観客」の参考が普段の我々なのだとしたら少し恥ずかしい…。そんなにテンション高いかなあ、わたし…。

個人的には氣志團との絡みが最高に幸せでした。赤い学ランの翔やん、NEWSのファンクラブ入ってるの知ってます?氣志團万博*1呼んでください…。

 

そして歌唱前の円陣。MCで再現してくれることはあるものの、ドキュメンタリー以外でちゃんと見られるのは初めて。

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「イッテQの手越」しか知らない状態でギャップ堕ちしたかった。

あの長ったらしくてヤケに熱くてただ真っ直ぐな手越祐也の円陣挨拶を一般の方が目撃する機会を与えてくれてありがとうCDTVさん。もう赤坂に足向けて寝られません。

 

話がめちゃくちゃ逸れた。さくらガールですね。

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正直NEWSが考えそうな演出だなあって思ったよ。だってファンの声をサンプリングした曲が入っているアルバムのジャケ写にファンの書いた文字を採用しちゃうような人たちだよ?

でもテレビ見てるのはファンだけじゃないんだよ…。ファン想いすぎるのがバレてしまう…。

「みんなで作った桜の木」なんてあまりにも素敵じゃないですか…。打合せしている4人が例外なく楽しそうな目をしてて嬉しくなっちゃったなあ。全員が作品の第一人者になってくれてる。そうやって出来た作品を私たちはいつも第一線で享受しているわけですね。へへ…いいでしょ……。

 演出はピアノ1本。上ハモ、主メロ、中ハモ、下ハモと、全員バラバラのパート。

そう、これが私たちがいつも見ているNEWS。もう、テゴマス「は」上手いなんて言わせない。全員のレベルが高く、且つそれぞれの役割を全うしていないと出来ないパフォーマンス。ツアーの準備で大変な中ありがとう。歌う準備が万端なのがよーーーーく分かりました。

そこから急に雰囲気が変わって「NEVERLAND」「EPCOTIA」「WORLDISTA」の文字が流れる。WORLDISTAオーラスから、私たちは1年近く見てきているおなじみの動画。

 確信した。ああ、この人たち、赤坂を初日にするつもりだ。

何の説明もない中であの映像を使うってことはそういうことだ。一般の方に知ってもらおうとしてない。私たちに無念を届けようとしている。

よくよく考えたら音楽番組でツアーバックの子たちを引き連れてることなんてそうそうない。

本来のパフォーマンスを少しネタバレしてでも、私たちファンが、少しでも元気になってくれるように。それしか考えていない。

(現にたまたまこの番組を見ていた大学時代の友達が「あの映像が良く分からなかった」と言っていた。ファンじゃなきゃ知りようがないよね…)

結果として、ファンが実はめちゃくちゃ待ちわびていた「エス」の初披露。

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いや…なんで分かったん……。なんかしら盗聴したでしょ…。「何度でもとかNEWSTORYはやっぱり会場で生で聞きたいなあ…」とか言ってるの聞いてたでしょ…。ほんと…。

ごちそうさまです…。

結果的に「私たちしか知りえないNEWS」を全面に押し出したことで一般の方からものすごい反響があった…ように思う。

「ゴチでニコニコしてる人」がドス利かせまくりのラップで攻めて来て、

「イッテQのチャラい人」がX JAPAN張りのフェイク利かせて来て、

「人の好さそうなお兄ちゃん」が円の中心で妖艶に微笑んで、

「真面目そうなインテリっぽい人」が伏し目がちに『君のことかき混ぜたい』とか言ってきたら、

そりゃパニックになるわな。 

さっきまで切なそうにさくらさくら言ってた人達どこ行った?ってなるわ。

ライブ、こんな急展開になりませんように。「0秒後に死ぬオタク」になってしまう…。

結果的にまだレンタルすらしていないニューアルバムの「エス」を聞くには購入するしかなくて、コロナショックでイベントがなくなった人が興味本位で買ってくれたのか、少しだけまたアルバムチャートが伸びたらしい。

不謹慎ながら、少しだけコロナに感謝した。

 

 

そして昨日急遽放送されたFNS特番。NEWSの出演は前日に決定したけど、絶対に出演するという確固たる自信がなぜかあった。私たちの要望はもちろんだけど、NEWSサイドが「こんな機会があるなら絶対に出たい!」と声を上げてくれているんじゃないかっていう、謎の確信があった。

披露曲が「U R not alone」なのもうなずけた。これしかないだろうな、と思っていた。*2

でも、まさか、エコパからお送りするなんて…。

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いや、聞いてない……祐くんそんなこと一言も言ってくれなかったよ…確かに朝早く出るとは言ってたけど……←

ちょっとこの時は別件でバタバタしていて、返す余裕がなかったのですが、本当にびっくりしました…

あぁ、やられたな…と。

FNSに想定外はないだろうと思ってた私が甘かった。NEWSはこうなるとどこまでも粋な人達なんだった。

私たちが立てなかったエコパで。

一緒に中に入りたいから、今日は外で。

絶対に春は来る。再会出来る日は来る。その時は、一緒に、中に入ろう。

そう言われているような気がした。

もちろん会場設営の手間ひまとか設備の準備とか諸々の諸事情で外のステージになったのは分かってる。でも外で歌うなら尚更静岡に行く必要なんてない。もっと音響の整ったところで歌って欲しい。

きっと「静岡エコパで」歌うことに意味を見出してくれたんだと思う。

決して近い距離じゃないのに。

他の仕事も立て込んでるだろうに。

本当にすごい人たち…。

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グッズを待ちわびてた私たちの声が届いていたのか、それとも本人たちが早く見て欲しい!って思ってくれたのか、グッズのパーカーを着て歌唱。

もうそこに立っている4人は「音楽番組の4人」じゃなかった。コンサート会場のステージに立つ4人だった。

音源のコーラスに、私たちの声も入っているような気がした。(なんせLoveStoryでの実績があるもんで…へへ……)

 この日のU R not aloneは何かが憑りついていた。「エス」の時とは違う、何かが。ものすごいエネルギーを纏った何かが。

歌詞に感動して泣く、という域を軽々と越えてしまった気がした。

きっと私が日本語の全く分からない外国人でも、この番組の趣旨さえ知っていたら、この人たちが何を届けようとしていたのか分かってしまうだろうとさえ思った。

悔しい、悲しい、会いたい、強く生きて欲しい、待っててほしい、笑っていてほしい…。

とにかく色んな思いを抱えていたように思う。

その全てを全身で受け止めてしまった。

手越くんが直前のRINGで書き残してくれた「毎日笑っててな」を、今なら守れる気がする。

「春は必ず来る」

これを半信半疑で受け取ってしまっている自分がいたけど、こんなにも強い気持ちで届けようとしてくれたNEWSを見て、気持ちが変わった。

きっと私たちの何倍も悔しくて何十倍もガッカリしただろうに、それでも私たちを思って全力でパフォーマンスしてくれた。

なにをどう返しても返しきれない。リボンを掛けて返すなんてとてもじゃないけど私にはできない。*3

 

 

 

 

 

さらに仙台公演参戦予定の人に配信されたメッセージ動画、

元気を届けたいから、と急遽決定したOPENREC 手越祐也チャンネル緊急生放送、

中止の報を受けて公表された謝罪文*4

今後、もし事態が長引くようであればもっともっと色んなコンテンツが生まれるかもしれない。

 

 

 

 

歴史に名を遺すパンデミックは数あまたあるものの、情報が錯綜する現代にこういうことが起こるとこんなにも苦しい想いをするのだと痛感している。

と同時に、緊急事態がこんなにも重なると、アーティストの「粋」な部分が露呈するのだと実感している。

各地で色んな人が色んな試みをしている中、私の大好きなNEWSは「とにかくエンターテイメントで明るくする」ということに心血を注いでいたような気がする。それはもうとにかく全力で。

新型コロナウイルスに陰謀があるとしたらそれは「世界中の活気をなくすこと」だと思ってるし、現に罹患者の何十倍という人の精神の健康は失われていると思う。

飲食業界やエンタメ業界、観光業界、スポーツ業界...etcは精神の健康どころか生活を脅かされているし、私のように呑気にブログを書いていられるのは幸せな部類に入るのかもしれない。

でも、少なくとも私たちNEWSファンは、いや、NEWSファンの私は、そんな新型コロナウイルスの陰謀に勝った。

自粛どころかあんなにおいしいコンテンツを「特別だから」と見せてもらった。

普段通りならまず見ることの出来ないものを摂取できて、当たり前に感じていたNEWSからの愛がとてつもなく重くて大きなものだということを痛感してしまった。

何度も言うように、これは呑気なフリーターである私だから感じられることだ。

だからこそ言わせてほしい。

私は、あの日、確かにコロナに勝った。

毎日笑っていよう。絶対に平和な世の中を待って、NEWSに愛を届けに行こう。

これがテレビ越しで交わした私と彼らの約束だ。

*1:氣志團が毎年9月に開催しているフェス。めちゃくちゃ楽しい。

*2:個人的にはFIGHTERS.COMとかでコロナを焼き尽くしてくれても良かった。やってくれてたら絶対死滅してた。その自信もある。

*3:リボン/NEWS(WORLDISTA収録)より。本当は母の恩に対する曲だけど、今の私にはNEWSに向けた曲としか思えないや…。

*4:って書き方はあんまり好きじゃない。謝罪する人はNEWSじゃないもん。コロナウイルスに謝ってほしい。