愛以上、恋未満。

アイドルに胸張って生きてる人たちを胸張って応援するブログ

私は、NEWSが好きだ。

私は、NEWSが好きだ。

もうかれこれ15年になる。お世辞にも安定しているとは言えない彼らの環境を見つめながら、また今年もこうして周年をお祝いすることができているのは当たり前じゃないと噛み締める。一度も面と向かって話したことなんてない人を15年も見つめているのか。もうそれは四捨五入したら知り合いなんじゃないかという気もするけれど、決して知り合いにはなれない。そんな彼らが好きだ。

 

私は、NEWSのバランスが好きだ。

大ボケ歌うま戦士の増田さん、

天然ボケ気遣い戦士の小山さん、

全力駄々っ子インテリ戦士の加藤さん。

(ネーミングセンスどうなっとんねん)

それぞれがそれぞれにしかないギャップを持っている。きっともう独り立ちしても十分やっていける3人が、敢えて「NEWS」という器にこだわり続けている。そんな彼らの必死さが好きだ。

元来バランスが一番いいとされている三角形になった3人の、誰か一人でもズレたら崩れてしまうような絶妙なバランスがどうしようもなく好きだ。

誰かがボケれば誰かがツッコむ。誰一人トーク内での「役割」を持たず、自由に話しているだけなのになぜかうまいことまるっとまとまる。本当はお互いがお互いのことを、ファンが気づかないくらいさりげないところでフォローし合っているのかもしれないけれど。そんなことも感じさせない、3人のバランスのとれた関係性が好きだ。

 

私は、NEWSの歌声が好きだ。

私の追っていた声がなくなっても、彼らの魅力は1ミリも消えることがなく、むしろ私の大好きな声のままでいてくれる。

人数が減ってもなお、同じクオリティを保って、なんならそれ以上を目指している。

そんなことが容易でないことくらいは私にもわかるけど。多忙な中、その声を衰えさせることもなく、ただ「NEWSの歌」としてのブランドを、プライドを守り続けている。そんな3人から出る歌声が好きだ。

まっすーの柔らかくて全体をまるっと包み込むような中〜高音、

慶ちゃんの、身体の芯に響き渡るような低音、

加藤さんの声は時に鋭く、低音〜高音までを幅広くカバーしている。

この三重奏は、きっと他人が人数で戦っても敵う余地もなく、「この3人でなくては」作り出せない芸術品。そんなナマモノの骨董品を、毎回タイムラグなく摂取できている私は、やっぱりどう考えても世界一の幸せ者だ。

 

私は、NEWSのファンが好きだ。

ここ数年、掛け持ちを始めて気づいたことがひとつある。

NEWSのファンは、やっぱりどう考えても優しい。規定外のうちわや指定されていないキンブレの少なさ、銀テを回りに配る気遣い、会場までの交通機関のマナーの良さ、体調不良者にすぐ気づいて対処出来る行動力……。

コンサートなんて、言ってみればファンの戦争だ。あの子よりも私が、快適に過ごしたいしいい待遇を受けたい。そう思うのは人間として少しも不自然なことではないのに、NEWSのファンにはそういったものを1度差し置いて、自分の周りも楽しめるように、気を回している人が格段に多い。

きっとそれは、NEWSが「全員が楽しめるライブ」を寝る間を惜しんで血や涙を飲んで懇切丁寧に作っているからなんだと思う。

何度でも書きたいし何度でも外部の人に伝えたい。こればかりは、メンバーがいくら口に出してもファン自身が意識しないと変わらないことだから、だからこそ誇らしい。

会場の隅から隅まで全員が楽しめるように。そういう精神を自然と持ち合わせているNEWSのファンが好きだ。

 

私は、NEWSのスタンスが好きだ。

ファンとの距離を近づけつつ、でも絶対に手の届く場所には来てくれない、そんな彼らの距離の保ち方が好きだ。

私の自担は以前ブログで「やりたいこと」と「求められていること」のバランスについて語っていた。ファンが求めていることと自分達がやりたいことにギャップが生じることがある。そんな時、彼が取るのは「ファン」ではなく「メンバー」だと言い切った。

安心してこの人たちについていっていいんだと確信した記事だった。

ファンの声を一切聞かずに自分達のやりたいことをやる…というのはただの自己満足でエンターテイメントでもなんでもないけれど、彼らにわたしたちの声はきちんと届いている。その上で下した決断が、彼らの活動になる。

アイドルサイドが方針をブレさせてあやふやにしてしまったら、着いていくこっちも迷ってしまう。ファンに寄り添うこととファンのご機嫌を取ることは似ているようで全く違っていて、NEWSは前者を続けている。間違えることなく。

決してファンとの距離を見誤らない、そんな分別のある彼らが好きだ。

 

私は、NEWSのファンサが好きだ。

会場の1番奥からステージ最前列まで、とにかく1人でも多くの人と目を合わせ、話しかけるように、時に恋人と接するようにファンサをする小山さん。

小さい子供にも、連れてこられた(であろう)彼氏さんにも、優しく手を振って、うちわに対して沢山反応する方ではないけれど、肩身の狭い人も全力で楽しかった!と笑顔で帰れるように丁寧にファンサする増田さん。

客席を見る度にキョロキョロと目を動かして、ライブの限られた時間を使って自分ファンを見つけて大切に噛み締めるように手を振り、はにかみ、「ありがとう」と口をパクパクさせて反応する加藤さん。

3人が3種類の愛を持ち寄って会場を闊歩する、その時間が好きだ。

誰が正解のファンサ、なんてものは全くなく、全員が自分のポリシーを大切に抱えてファンと触れ合っている、あの時間をずっと見ていたいと思う。

例えその目に自分が映らなくとも、大好きなアイドルと、そのファンが刹那の愛を育んでいるその瞬間を目に焼き付けられる。そんなファンサの時間が私は好きだ。

 

私は、NEWSの優しさが好きだ。

前述した通り、NEWSファンはマナーを死守する。でもそれは、誰かに統制されたわけではなくて、お互いに牽制しあった結果ではなくて、ただそこに優しさがある。

民度の良さに慣れていない外野の人たちは同調圧力なんて言い方をするけれど、私たちに圧力はない。ただ、優しい空間にしたいという“意志”があるだけ。

NEWSは、ファンを叱らない。「いつもありがとう。マナーがいいって褒められるよ」と、褒めてくれる。「いつもトイレを綺麗に使ってくれてありがとうございます」理論と言われるこの言い方が、人の善意を疑わないこの姿勢が、私は大好きだ。私もこの姿勢で生きていたいと彼らの優しさに触れる度に強く思う。

 

私は、NEWSの余白が好きだ。

NEWSのライブは謎が多い。そのまま受け取ってしまえばなんの引っかかりもない演出も、感度を上げて見てみると少しの綻びが見える。

私には知性がないし、考察が上手なタイプでもないけれど、そういう優秀なオタクのツイートやブログを読んでハッ…とすることが多々ある。

ただし、その綻びに対して、NEWS自身はなにも言及しない。正解をくれない。見解はくれるけど、それは正解なんかではなくて、結局何が正しいのかよく分からないまま終わる。

「一人ひとりの解釈で楽しんで。」その絶妙な余白が好きだ。たった2時間半のステージでも、解釈を広げれば、想像を広げれば、その時間は無限になる。そのことを思い出させてくれるNEWSが好きだ。

 

私は、NEWSが好きだ。結成19年を経ても変わらず、今日も飽きずに“好き”の最高値を更新し続けている。

NEWSのことが、大好きだ。