愛以上、恋未満。

アイドルに胸張って生きてる人たちを胸張って応援するブログ

百人一首の短歌が思ったよりオタク思考だった。

こんにちは!!!!らふです!!!!(挨拶だけは元気)

先日、ひな人形について調べる機会がありまして、ふと百人一首のことを思い出しまして。

小中学生の頃授業でやったはいいものの、それ以来全く日常で使う機会もなく、受験では理系の私の足かせとなり(古典がめちゃくちゃ苦手な受験生だった。)、今日まで生きてきました。

でも、一句だけ妙に頭に残ってる句ってないですか?

それをふと思い出しまして、「えっ、これNEWSじゃん…」となったのが今回の記事のきっかけです。(前置きが長い)

ということで今回は百人一首一覧から恋の歌を選出して、私のコメントと共に紹介していきたいと思います。ぜひ自担への想いと重ね合わせながら読んでください。

中には「好き過ぎてしんどい。好きな人が冷たい。めっちゃ泣いてるんだけど。」っていうメンヘラ短歌もありましたが、今回は割愛します。オタクは楽しくやらないとな!

 

いや、すごいよ恋愛短歌。100首のうち半分くらい恋の歌なんだもん。びっくりした。

いつの時代も恋に悩むものなのですね…(誰)

 

(先に断っておきますが、当方時々短髪暗髪てごしくんにリアコが発症することもありますが、基本的には自担は愛でていたいタイプのオタクです。オタクであるということを生きがいにしているタイプの人間です。重めの解釈はしておりませんので「ああ、しんどいオタクが転がってるな」くらいの気持ちで見てください。)

 

 

 

オタクの日常

 

 

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき/参議等

(浅茅の生えた寂しく忍ぶ小野の篠原ではありませんが、あなたへの思いを忍んではいますが、もう忍びきることは出来ません。どうしてこのようにあなたが恋しいのでしょうか。)

 

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで/平兼盛

(人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまいました。何か物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでに。)

 

恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり人しれずこそ 思ひそめしか/壬生忠見

(わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに。)

 

かくとだに えやはいぶきの さしも草さしもしらじな もゆる思ひを/藤原実方朝臣

(これほどまで、あなたを思っているということさえ打ち明けることができずにいるのですから、ましてや伊吹山のさしも草が燃えるように、私の思いもこんなに激しく燃えているとは、あなたは知らないことでしょう。)

 

はーい。周りの人にオタクである事を隠しておきたいタイプのオタクね。分かる。分かるぞ。

オタクってだけで牽制してくる人もいるしね、無意味に傷つきたくないしね。

でも「なんか最近イキイキしてない?」って言われたらペラっちゃうんだよね、「コンサートです!」って。

 

 

今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな/素性法師

(「今すぐに行きましょう」とあなたがおっしゃったので、(その言葉を信じて) 九月の長い夜を待っていましたが、とうとう有明の月が出る頃を迎えてしまいました。)

 

最近は活動が活発でこの句にあんまりピンと来なくなったのが嬉しいな、と本当に思います。「今年のツアーはいつかな?シングルは出るかな?」って考えてるうちに1年が終わることもあったので、年に1枚以上のシングル、アルバム、ツアー、ソロのお仕事…切れ目なくお仕事が続いているこの現状ではあまり「長い夜」は感じません。むしろ早い。あっという間。「もうコンサート当日??」「もう発売日当日??」ってなるよね。お金も追いつかないよね。その割に「リリースはよ!」「新曲めっちゃいいから明日発売して」とかいうんだよね。オタクの欲は怖いし経済はオタクが回しています。

9月ううううーーーー!!!!アニバーサリーマンスううううううーーーー!!!ってなったのもポイント(うるせえ)

 

 

やすらはで 寝なましものを さ夜ふけてかたぶくまでの 月を見しかな/赤染衛門

((あなたが来ないと知っていたら) さっさと寝てしまえばよかったものを、(あなたの約束を信じて待っていたら) とうとう明け方の月が西に傾くまで眺めてしまいました。)

       

散財を恐れて貯金するオタク達。「リリース決まるかもしれないし、旅行は控えておこう」「この時期に発表あるかもしれないし、出費押さえておこう」が基本思考なので買えたはずの家電も、美容グッズも、行けたはずの旅行も全部CDとチケット代とグッズ代に消えていく。でも、後悔はしてないの。それがオタク。

 

コンサート前のオタク

 

 

 

わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ/元良親王

((あなたにお逢いできなくて) このように思いわびて暮らしていると、今はもう身を捨てたのと同じことです。いっそのこと、あの難波にあるみおつくしという名前のように、この身を捨ててもお会いしたいと思っています。)

 

あけぬれば 暮るるものとは 知りながらなほうらめしき 朝ぼらけかな/藤原道信朝臣

(夜が明ければ、やがてはまた日が暮れてあなたに会えるものだと分かってはいても、やはりあなたと別れる夜明けは、恨めしく思われるものです。)

 

なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまはいかに久しき ものとかはしる/右大将道綱母

((あなたが来てくださらないことを) 嘆き哀しみながらひとりで夜をすごす私にとって、夜が明けるのがどれほど長く感じられるものか、あなたはいったいご存じなのでしょうか。)

 

こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに焼くやもしほの 身もこがれつつ/権中納言定家

(どれほど待っても来ない人を待ち焦がれているのは、松帆の浦の夕凪のころに焼かれる藻塩のように、わが身も恋い焦がれて苦しいものだ。)

 

ツアーが始まってセトリバレ、衣装バレ、構成・演出バレを切り抜けながらMCレポ読んでる時の私、完全にこれだわ…

なんならツアーやってなくても常に「はーーーーーー!!!!!てごちゃんに会いたいな!!!!」って脳内ツイートしてるからね。

身を捨ててでも!とまではならないけど、ツアー当日を楽しみに待ってるファンの人は多いと思うし彼らはその思いも分かった上で本番1公演1公演に臨んでくれてるんだぜ…?愛だ…。

それにしても「藻塩のように苦しい」ってすごい語彙だな…。

 

コンサート後のオタク

 

難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑみをつくしてや 恋ひわたるべき/皇嘉門院別当

(難波の入江に生えている、芦を刈った根のひと節ほどの短いひと夜でしたが、わたしはこれからこの身をつくして、あなたに恋しなければならないのでしょうか。)

 

これは私が公演日の夜に詠んだ歌です。

ってくらい分かりみが深い。私、平安時代に生きてたのか…皇嘉門院別当の子孫だったのか…

正確には「あなたに恋をし続けて生きていけるのですか」くらいの気持ちでいるんだけどね、うん、重いね。

コンサートって準備する時間は途方もなく長いのに開演から終演まであっという間なのよね。そのたったひと時の為に私たちは8000円払って会場に入るし(私は安いとすら 思ってるけど。)交通費・宿の確保をするし、参戦服はもちろん、美容にお金を掛けたりもする。

NEWSもレコーディング、ダンスのフリ入れ、演出の打ち合わせ…私たちの想像もつかないほど長い時間をかけて準備をしてくれる。

その双方の準備が整って「芦を刈った根のひと節ほどの短いひと夜」を過ごす。同じ公演は一つとしてない。

コンサートってすごいな…(おんもいな…)

 

ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ末の松山 波こさじとは/清原元輔

(かたく約束を交わしましたね。互いに涙で濡れた袖をしぼりながら、波があの末の松山を決して越すことがないように、二人の仲も決して変わることはありますまいと。)

 

「嬉しいね、ありがとう」って最後列まで届くように言ってくれる増田くん。「大好きなみんなに会えて幸せだよ」って表情全体で教えてくれる手越くん。「バカ野郎、おれの方が愛してるよ!」って満面の笑みで伝えてくれる加藤くん。「明日からまた頑張れよ」って背中を押してくれる小山くん。

永遠にこの関係は変わらないでほしいなって思ってしまう。

 

 

君がため 惜しからざりし いのちさへ長くもがなと 思ひけるかな/藤原義孝

(あなたに会うためなら惜しいとは思わなかった私の命ですが、こうしてあなたと会うことができた今は、いつまでも生きていたいと思っています。)

 

これが、私が冒頭で書いた「唯一覚えていた句」です。ずいぶんとませた子供だ…

いつかこんな風に想える人が出来たらいいな…なんて思っていた気がしますが、まさかその対象がアイドルになるとは思っていなかったでしょう…

どんなことがあっても、彼らの私たちに対する姿勢も態度も変わってなくて、会場を出た瞬間から始まる「また会える時」までのカウントダウンを楽しく過ごせるように今伝えられる最大限の愛を伝えてくれるNEWSに「また会いにくるね」ってこっそり誓う瞬間が本当に好きで、少しでも長く生きて、少しでも長く彼らがステージで輝いてる姿を見ていたいなあと改めて思います。

 

NEWSを思うオタク

 

 

夜もすがら 物思ふころは 明けやらで閨のひまさへ つれなかりけり/俊恵法師

(一晩中恋しい人を思って悩んでいるので、早く夜が明けたらよいと思っているのですが、なかなか夜は明けず、寝室の隙間さえもわたしにつれなく感じられます。)

 

これはコンサート前、に入れてもよかったんだけど、思い悩んでる、とは違うなって思ったのでこっちで。

(悪い意味で)しんどい時も、(いい意味で)しんどい時も、深夜に考えるとめっちゃ重くなるよね。いろいろ考えすぎて頭がおかしくなるなあ、とも思います。うん、早く寝よう。

 

長からむ 心もしらず 黒髪のみだれてけさは 物をこそ思へ/待賢門院堀河

(あなたの心は末永くまで決して変わらないかどうか、わたしの黒髪が乱れているように、わたしの心も乱れて、今朝は物思いに沈んでおります。)

 

脱退!とか解散!!とか噂するのは一瞬で出来るけど、こっちは何時間も何日も何週間もひきずったりするので本当にやめて頂きたい。特に影響力の大きい某媒体。

ずっと心変わりがなく続いていくのって奇跡より難しいと個人的には思ってるけど、もしそういう結論に至ったら黒髪乱すどころの騒ぎじゃなくなるんだろうな…私黒髪じゃないけどな…

NEWS永久に続いてほしい(そこはかとないエゴ)

 

あひみての のちの心に くらぶれば昔は物を 思はざりけり/権中納言敦忠

(このようにあなたに逢ってからの今の苦しい恋心にくらべると、会いたいと思っていた昔の恋心の苦しみなどは、何も物思いなどしなかったも同じようなものです。)

 

いろいろ大変じゃん、オタクって。報道に心を苦しめられるときもあれば、ファン同士の争いに疲弊する時もある。「いっそ好きにならなければ!」って思う時もないわけじゃないけど、好きになる瞬間に戻ったとしても、私は苦しむ方を選ぶだろうな。

中納言さんの心中は分かりませんが、私は何もなく、苦しみもない日々よりも、色々考えあぐねては病んだり記事にしたりする日々を選びたい。

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川のわれても末に あはむとぞ思ふ/崇徳院

(川の流れが早いので、岩にせき止められた急流が時にはふたつに分かれても、またひとつになるように、わたし達の間も、(今はたとえ人にせき止められていようとも)後にはきっと結ばれるものと思っています。)

 

心当たりがありすぎる。どんなスキャンダルも噂話も吹き飛ばして、「私たちとNEWS」の間にはどんな邪魔も入れないようになっているなあ、と感じる事が実に多いです。

水面下で色んなものと戦ったり、傷ついたり、時には負けたり。

それでもやっぱりコンサートに行くと思う。「私たちを隔てるものは何もない」

 

 

いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを人づてならで 言ふよしもがな/左京大夫道雅

(今はもう、あなたのことはきっぱりと思い切ってしまおうと決めましたが、そのことだけを人づてでなく、直接 あなたに伝える方法があればいいのですが。)

 

いるよね、なんかしらの方法で担降りすることを本人に伝えようとする人。

双方にメリットがないのでやめた方がいいのになあ、とは思っております。

私たちはあくまで「ファン」という集合体であって友達や家族のような個人ではないし、自担や推しを好きでいることは仕事ではなく個人の好み・趣味の範囲なんだからわざわざ直接届くように伝えなくていい。

去り際は美しく。せっかく好きだった頃に美しい時間を貰ったんだから最後まで美しく。

(担降りブログは本人に直接的には届いてないと思うのでいいと思いますし去り際の潔さに惚れ惚れすることもあります。ただ、私はこっそり傷ついてるよ←)

 

 

 

以上!!!いんやーーー長かったね!めっちゃ長かった!!

「分かる!わかるよおおおおお!!!」ってキーボード叩いてたらとんでもない量になってしまった!

これでもメンヘラ短歌17句カットしておりますので!恋の短歌つよい…。

いかがでしたでしょうか!1000年も前の歌だけど、21世紀の私と考えてることそんなに変わらないなあっていうのが面白かった。

今回紹介した短歌の作者たちと女子会したい気持ちでいっぱい。(半分くらい男子だけど)

1000年前の短歌たちに励まされながら、これからもオタク頑張ります!